【芙蓉S】プロディガルサン 陣営自信「馬自身の勢いが違う」

[ 2015年9月24日 05:30 ]

注目を集める大物ディープ産駒プロディガルサン

 夏の2歳Sでロードクエストやシュウジなどが来年のクラシック候補に名乗りを上げたが、日曜中山9Rの2歳オープン・芙蓉Sでは、超大物との呼び声高いプロディガルサン(牡=国枝、父ディープインパクト)が秋初戦を迎える。

 6月20日の新馬戦(芝1600メートル)は、皐月賞2着馬リアルスティールの全弟という血統的背景もあり単勝1・4倍の断然1番人気。直線でモタつくシーンがあったが、エンジンが掛かってからはしっかりと脚を伸ばした。期待が大きかった分、2着馬との半馬身差は“辛勝”にも見えるが、上がり3Fはメンバー最速(34秒2)と素質の片りんを見せた。

 来春のクラシック参戦は至上命令。芙蓉Sは13年までマイルで行われていたが昨年1800メートルに変更、今年からはさらに1F延長して2000メートルになった。「2000メートルじゃなかったら使わなかった」と国枝師。札幌2歳S(芝1800メートル)への参戦プランもあったが、来春を意識してこそのローテーションだ。1週前追いで感触を確かめた蛯名も「体の使い方から、1600メートルというより2000メートルの方が合いそう」と距離適性に太鼓判を押した。

 前走後は放牧に出さず美浦に在厩。佐藤助手は「夏負けもせず、ここまで順調にきた」と好状態を伝える。在厩調整には同じ担当者、カイバ、コースで調整できるメリットもあるが、同時にデメリットも。トレセンならではのピリピリとした雰囲気で、馬がリラックスしきれないケースもあるのだ。だが同助手は「従順で手が掛からない馬。上手に気分転換しながら調整できた」と不安を一掃。先週の馬体重は492キロと新馬戦からプラス6キロ。佐藤助手は「1カ月前からカイバを増やしたら、ドッと体が増えた。新馬の時と比べて実が入ってきたし、何より馬自身の勢い、活力が違う。今回は自信を持って送り込めます」と胸を張った。レース翌日には“ド派手連勝”の見出しが躍るような勝ちっぷりが見られるかもしれない。

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2015年9月24日のニュース