【七夕賞】グランデッツァ復活!3年4カ月ぶり重賞V“まだ余裕あった”

[ 2015年7月13日 05:30 ]

3年4カ月ぶりに重賞を制したグランデッツァ

 サマー2000シリーズの開幕戦「第51回七夕賞」が12日、福島競馬場で行われた。2番人気グランデッツァが好位から力強く抜け出し12年スプリングS以来、3年4カ月ぶりとなる重賞3勝目。鞍上の川田将雅(29)は福島で重賞初Vとなり、全10場重賞制覇へ王手をかけた。

【レース結果】

 好位で流れに乗ったグランデッツァ。直線入り口、逃げるトウケイヘイローをあっさり捉えると、力強く脚を伸ばして先頭でゴール。2着に突っ込んだステラウインドとの着差は1馬身1/4だが「まだ余裕があった」と川田が振り返るほどの完勝だった。3戦連続のコンビで結果を出し「乗った中で一番、馬が落ち着いていた。その分いいリズム、いい位置で競馬ができた」と勝因を挙げた。

 愛馬を出迎えた平田師の顔には、爽やかな笑み。「長かったね。よくここまで頑張ってくれた」。12年スプリングS以来、3年4カ月ぶりの重賞勝利。「このままでは終われないと思っていた」。皐月賞では1番人気に支持された好素材だが、ダービー10着後に左前脚に屈腱炎を発症。復帰後は昨年の都大路SでレコードVを飾ったものの、重賞では勝ち星に恵まれなかった。「昨年はまだ戻り切れていなかったのかな。これで“本物”と思いたいね」と確かな手応えを口にした。

 初めて10Fを制し、サマー2000シリーズ王者への期待も懸かるが「この暑さの中で競馬したからね。賞金も加算できたから、次は何とかG1を獲らせてあげたい」と師。レース直後の午後4時、気温は35・1度。“熱走”のご褒美に、夏は休養に入らせることを示唆した。「天皇賞・秋(11月1日、東京)やマイルCS(同22日、京都)も選択肢の一つ」と目標を掲げた。“みちのく”で輝きを取り戻したグラン。ゴールドシップ世代の6歳が、いよいよ開花の時を迎える。

 ◆グランデッツァ 父アグネスタキオン 母マルバイユ(母の父マルジュ)牡6歳 栗東・平田厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績18戦5勝 総獲得賞金2億2320万4000円。

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