【七夕賞】朝日杯FS覇者アルフレード 3年7カ月ぶりVへ願い駆け

[ 2015年7月7日 05:30 ]

初参戦の福島で3年7カ月ぶりの勝利を狙うアルフレード

 今週の福島メーンはサマー2000シリーズの開幕戦「第51回七夕賞」。11年朝日杯FSをデビュー3連勝で制覇したアルフレードが参戦。それから3年7カ月も勝利から遠ざかっているが、ここ2戦は重賞で2、3着と顕著な復調ぶりを見せている。初参戦となる福島の舞台で、G1馬が完全復活を遂げるか!?

【七夕賞】

 七夕の願いは一つ。完全復活だ。アルフレードが3年7カ月ぶりのVを狙う。デビュー3連勝で朝日杯FSを制した逸材。3歳時もNHKマイルC2着と力を示したが、ダービー13着後は屈腱炎で長期離脱を強いられた。復帰後は苦戦続き。だが、ここにきて東京新聞杯2着、新潟大賞典3着と復調著しい。

 理由の一つは脚元の不安が解消されてきたこと。手塚師は「脚元に爆弾を抱えているけど、今のところ悪いところを見せていない」と話し、コースでしっかり追い切れるようになった。1日の1週前追い切りはWコースで5F69秒3~1F12秒4。インパラトール(5歳1000万)を大きく追い掛けて併入に持ち込んだ。折り合いスムーズで直線の伸びも上々。師は「順調。バリバリできていて体調はいい」と目を細める。

 近走は後方から末脚勝負の競馬。ダービー以来の中距離戦だった新潟大賞典で、メンバー最速となる上がり3F32秒7の剛脚を発揮するなど、5戦続けて3F3位以内をマーク。新スタイルがすっかり板についた。その分、師は「あとは福島への対応」と未経験のコース克服をポイントに挙げるが、中山でG1を勝っている馬。難なくこなして不思議ない。

 東京新聞杯では安田記念2着のヴァンセンヌに首差まで迫った。G1馬が本来の力を取り戻してきた今、師は「今まで戦ってきたメンバーと比べたら、それほど相手も強くないだろう」と強敵とやってきた経験値に期待を寄せる。サマー2000シリーズに照準を絞る今夏。2歳王者が6歳にして新境地を切り開こうとしている。

 ▼サマー2000シリーズ 芝2000メートルで争われる夏の重賞5レースでポイントを争い、優勝すると褒賞金として馬主に3200万円、厩舎関係者に800万円が支給される。G2の札幌記念は1着12ポイント、2着6ポイント、3着5ポイント、4着4ポイント、5着3ポイント、6着以下1ポイント、その他G3は1着10ポイント、2着5ポイント、3着4ポイント、4着3ポイント、5着2ポイント、6着以下1ポイントが与えられる。「13ポイント以上、かつシリーズレースで1勝以上」の馬で、ポイント最上位がV。七夕賞優勝馬では、08年ミヤビランベリ、11年イタリアンレッドがチャンピオンに輝いている。

続きを表示

2015年7月7日のニュース