【日本ダービー】サトノラーゼン 新コンビ岩田「素直で乗り味いい」

[ 2015年5月28日 05:30 ]

CWコースを疾走するサトノラーゼン

 京都新聞杯を制したサトノラーゼンは中2週とはいえ、速い時計はこの日のCWコース追いの1本のみ。それですら向正面からスタートして、馬なりで4F53秒7~1F13秒1だからかなり軽い。収穫は、テン乗りとなる岩田が好感触をつかんだことだ。

 「きょう初めて乗りました。伸び伸び走らせるようにという指示でしたし、ラスト1Fすぎで並んでいって、気合をつける程度でした。素直で乗り味がいいし、反応も良かったですよ」

 12年有馬記念2着の実力馬オーシャンブルー(目黒記念出走)を3馬身追走して、4角手前で急接近。直線で内に入れると軽く促され、手応えにかなり余裕を残しての首差遅れ。時計こそ地味だが、フットワーク自体は素軽かった。

 「レースでもこの馬のリズムを大切に。中団からでも競馬はできそうだし、自在性を生かしたいですね」

 良血馬がズラリとそろう池江厩舎において、昨夏のデビュー当初は地味な存在だった。実際、1月の未勝利で勝ち上がるまでに5戦を要した。それでいて大舞台にこぎ着けることができたのは、驚異的な成長力があってこそ。担当の橋口助手は肉体面の成長に舌を巻く。

 「背中に力が付いて、競馬っぷりが変わってきましたね。前走後に疲れは出たけれど、先週ぐらいから元気が出てきたし、体はリフレッシュされています」

 一見すると軽過ぎる調整過程だが、あくまで状態維持に主眼を置いたもの。狙い通りに出来はキープできている。あとはきょう発表の枠順がカギか。池江師、岩田、橋口助手の3人は「内枠が欲しい」と口をそろえた。ディープ産駒には珍しい叩き上げ。快勝したここ2戦と同様に1桁馬番を引き当てることができれば、頂点への視界が開ける。

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2015年5月28日のニュース