【日本ダービー】レーヴミストラル「いい状態」松田博師“ラスト”飾る

川田を背にＣＷコース併せ馬で追い切るレーヴミストラル（手前）

　「鍛えんと、馬は強うならんて」が口癖の松田博師らしく、大一番に向けて攻め抜いた。中３週で再度の東京遠征となるレーヴミストラルだが、ＣＷコースで長めの追い切りをコンスタントに消化。最終追いは僚馬アドマイヤカーリン（７歳１０００万）を１馬身前に置いて、序盤は折り合い重視。ラスト１Ｆすぎにスッと加速し、最後は流して１馬身先着した。６Ｆ８６秒４～１Ｆ１２秒０の時計は、指揮官の狙い通りで「順調。いい状態で出せるぞ」と満足げだ。

　兄姉はレーヴディソール（１０年阪神ＪＦ勝ち）を筆頭に素質を見せながら志半ばでキャリアを終えている馬ばかり。「この血統だから、まずは無事に」といたわるのも、馬を愛するこの人らしい。

　川田は、恩師とも言える松田博師の最後のダービーの鞍上を務めることを意気に感じている。追い切り後、抱負を語った。

　「しまいがしっかりした松田（博）厩舎らしい馬。前走であらためて能力の高さを感じました。先週に比べて今週の方が雰囲気が良かった。先生や松田厩舎のみんなのためにも、レーヴと頑張りたい」

　チーム一丸の気持ちが伝わってくる。トレーナーのラストイヤー、劇的ドラマがあっても驚けない。