【ヴィクトリアM】ヌーヴォ、G1・2勝は通過点「しっかり勝って次へ」

[ 2015年5月12日 05:30 ]

G1・2勝目を狙うヌーヴォレコルト

 今週は春の古馬牝馬最強マイラーを決める「第10回ヴィクトリアマイル」が行われる。注目は昨年のオークス馬ヌーヴォレコルト。前哨戦の中山記念Vではロゴタイプ、イスラボニータと2頭の皐月賞馬を撃破しての参戦。中間も青写真通りの仕上げで2つ目のG1タイトル奪取へ万全の態勢が整いつつある。

【ヴィクトリアM】

 昨年のオークス馬ヌーヴォレコルトが絶対に負けられない戦いを迎える。昨年は牝馬3冠にフル参戦して3、1、2着。今年初戦の中山記念が圧巻だった。初の中山も、不慣れな湿った馬場(やや重)もクリア。4コーナーの肉弾戦にもひるまず、内をスパッと縫って、ロゴタイプ&イスラボニータの皐月賞馬2頭を完封したのだ。斎藤師も「勝負根性が凄い。狭いところを割って行けるのは男の子でもそういない。何より、中山で皐月賞馬を負かしたのだから、価値は高い」と賛辞を惜しまない。

 その後は宮城・山元トレセンでリフレッシュ。先月18日に帰厩し、順調に調教を積んだ。オークス優勝後は1800メートル以上を走り、マイルは桜花賞(3着)以来となる。「広い東京だからマイルでも使うんです。掛かるまで行かないが、以前よりも反応が良くなっている。ワンターンの東京なら問題ない。もともとマイル中心に使って、桜花賞まで行った馬なので」と指揮官。芝1600メートルは【2・1・1・1】。新馬戦4着以外は堅実に走っている。

 7日の1週前追いは意欲的な3頭併せを敢行。駆けつけた岩田は「時計も出ているし、これでスイッチが入ったと思う。落ち着いて、イライラしてない。牝馬と思えない気性。おっとりしているのは3歳の時から変わらない」と称賛。続けて「流れる東京のマイルは、この馬にはレースしやすい」と前向きに話した。

 ここから、宝塚記念(6月28日、阪神)の年初からの青写真。斎藤師は「普段の走りもしっかりして、着実に成長している。昨秋のG1・2戦(秋華賞、エリザベス女王杯)は取り逃したので油断せずにしっかり勝って次へ行きたい。それだけの馬だと思っています」とG1・2勝目をしっかり見据えた。引退表明した同期ハープスターの最大のライバルとしても、譲れない大一番。オークスを制した思い出の府中でヌーヴォが再び輝く。

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2015年5月12日のニュース