【ヴィクトリアM】ディアデラマドレ、1週遅れの母孝行だ

[ 2015年5月12日 05:30 ]

母・ノビアにビッグタイトルをささげたいディアデラマドレ

 1週間遅れの“母の日プレゼント”を届ける。スペイン語で「母の日」を意味するディアデラマドレ。その母ディアデラノビアは重賞3勝の実績を残したが、第1回のこのレース3着を含めG1は3着3回と一歩届かなかった。その娘がビッグタイトルを母にささげる。母の日翌日だった11日朝、母も管理した担当の酒井助手が熱い思いを語った。

 「G1はノビア(母)の時から、ずっとチャレンジしてきたからね。1週間遅れになるけど、ノビアにいい報告ができれば」

 マイル初挑戦だったマイラーズC(7着)は上がり3F最速の末脚で追い上げた。3F31秒9のタイムは京都競馬場の芝レースで史上最速。「直線だけの競馬で、あれだけの脚を使えた。マイルも問題ないね」と手応えをつかんだ。

 東京も昨秋の府中牝馬S(1着)で攻略済みだ。「直線が長くて坂のあるところは持ってこいの舞台。中2週でも気になるところは何もない」と自信を持って送り出す。

 最後に母との共通点を聞かれると、酒井助手は頬を緩めながら「怒っている時もあるけど、甘えてくるしぐさがそっくり」と母子の姿を重ね合わせた。母の思いを受け継いだ孝行娘が、悲願の勝利をつかみ取る。

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2015年5月12日のニュース