【皐月賞】荒ぶるドゥラメンテ M・デムーロ「難しい馬大好き」

[ 2015年4月17日 05:30 ]

ドゥラメンテ(右)は迫力満点の最終リハを披露した

 ドゥラメンテも初コンビとなるM・デムーロが美浦に駆け付けて、コンタクトを取った。Wコースでアンギアーリ(3歳未勝利)の1馬身後方を追走、さらに1馬身後ろからファントムロード(7歳1000万)が追い掛けてプレッシャーを掛ける形。直線で一番外に進路を取り、徐々に内アンギアーリと差を詰めるが、首差遅れてフィニッシュ。時計は4F56秒0~1F12秒6をマークした。

 遅れはしたが、M・デムーロに悲観の色は全く見られない。「反応は良かった。テンションも大丈夫。レース映像は全て見たけど、凄くいい馬。ちょっと引っ掛かる馬だけど、折り合いもつくよ」と笑みを浮かべた。前走・共同通信杯は掛かりながらもリアルスティールと半馬身差の2着。気性のコントロールが鍵となるが「僕は難しい馬、大好き」と、むしろ“クセ馬”歓迎の構えだ。

 これまでに歴代最多タイ3勝(03年ネオユニヴァース、04年ダイワメジャー、13年ロゴタイプ)を挙げる「皐月賞男」。中山2000メートルについては「枠順、ペース、直線での位置取り…、凄く難しいコース」と説明。ドゥラメンテは過去4戦全てが東京芝1800メートル戦。中山、距離、右回りと初ものづくしとなるが「きょうのイメージなら大丈夫」と問題なしを強調した。

 枠順については「出遅れなければ内がいい」(M・デムーロ)と希望通りの2番をゲット。「桜花賞(クイーンズリング4着)は残念だったけど、G1を勝ちたい。チャンスはあるよ」と、どこまでも力強い。ドゥラメンテは音楽用語で「荒々しく」の意味。巧腕が、その荒ぶる魂から、一級品の瞬発力を引き出してみせる。

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