【皐月賞】キタサンブラック無敗頂点へ“状態一番いい”

[ 2015年4月14日 05:30 ]

無敗での皐月賞制覇に期待がかかるキタサンブラック

 桜花賞はレッツゴードンキが超スローの逃げに持ち込んで4馬身差V。ルージュバックはじめ有力馬は馬群でもまれ、自慢の瞬発力は鳴りを潜めた。戦歴の浅い若駒にとって展開は大きな鍵。とりわけ皐月賞は中山内回りの舞台だけに「器用さ」は必須の条件になる。

 その点、無傷の3連勝で大舞台に駒を進めたキタサンブラックの先行力は侮れない。前走のスプリングSは機動力を生かして素質馬リアルスティールを撃破。2番手から流れの中で脚をタメて、4角で早めに先頭へ立つ堂々のレースぶり。辻田厩務員は「使いつつ力を付けてきた。鞍上の指示に従える“乗りやすさ”があって、無駄な力を使わない」と長所を挙げた。

 関西馬だがこれまで3戦は東京→東京→中山で結果を出し、輸送の不安はクリア。大跳びだが柔らかみのあるフットワークで、ゴーサインに素早く反応できる俊敏性が最大の持ち味。同厩務員は「馬体に張りがあって状態はこれまでで一番。心臓がいいので距離も問題ない。いつも期待以上に走ってくれるので、前々で流れに乗れれば楽しみ」と期待十分で送り出す。

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2015年4月14日のニュース