【シルクロードS】ベルカント スプリント界の新スター名乗り

[ 2015年1月28日 05:30 ]

スプリント界の新スター目指す!!1200メートルなら期待が持てるベルカント

 群雄割拠のスプリント界から新スター誕生成るか!?今週の京都メーンは「第20回シルクロードS」。注目は昨年のスプリンターズSで0秒1差5着に入ったベルカント(牝4=角田)。ゴール前のしぶとい粘り脚に“次世代のセンター”を予感させた。前走・スワンS7着で評価は落としたが、態勢を立て直して好気配を見せている。

【シルクロードS】

 スプリント界を引っ張る新世代の顔となるか。4歳のベルカントは昨年のスプリンターズSで5着。1番人気のハクサンムーンが2番手で失速するハイペースの中、3番手からしぶとく粘った。騎乗した武豊が「一瞬、夢を見た」と健闘を称えたほど。G1獲りを狙えるだけの能力を示した。

 今年初戦になるが、休み明けでも態勢は整っている。北九州記念(6着)以来2度目のコンビとなる藤岡佑が、22日の1週前追いにまたがり、栗東坂路でその日1番時計となる4F50秒9をマーク。「相変わらず動きますね。これでスイッチが入ってくると思います」とホレボレしていた。

 北九州記念での印象を踏まえて「短距離馬にしてはワンペース。控える競馬より、ある程度早い段階で前々の位置を取れれば。細かい癖があるのは分かったので、今回の方がうまく乗れる」と手応え。28日の最終追いにも騎乗し、上がり重点で戦闘モードに入ったかどうかを確認する。

 角田師も気配の良さに納得顔。スワンS(7着)後にしっかり休ませたことで「精神的に落ち着いている。放牧に出していい感じで帰ってきた」と休養効果を感じている。前走の敗因については「スローペースが良くなかったのか、伸びなかった。よく分からない」と首をかしげるが、夏以降はスプリンターズSを目標としたローテ。G1激走の反動が出たのかもしれない。今回は反撃を期す一戦だ。

 逃げるアンバルブライベンを射程圏に入れて好位から。目標がハッキリしている分、ベルカントにとっては競馬をしやすいはず。ハンデ54キロにも「このハンデなら何も問題ない。高松宮記念が目標なので、賞金は加算しておきたい」と角田師。初戦で結果を出し、その勢いのまま覇権獲りを目指す。

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2015年1月28日のニュース