【京都金杯】ウインフルブルーム逃走V 宮本師「逃げ切る夢見た」

[ 2015年1月5日 05:30 ]

エキストラエンド(奥)に首差で勝利したウインフルブルーム

 スポニチ賞京都金杯は“年男”の池添謙一(35=フリー)が騎乗した5番人気ウインフルブルームが逃げ切り、重賞初制覇となった。

 ウインフルブルームが逃げ切って年明けの縁起重賞を制覇。スタートから先手を主張した鞍上・池添のエスコートが光った。「内枠(4番)だったし前に行くつもりだった。スッと先手を取れたんでペースを落とさず自分のリズムで行こうと」。

 1馬身のセーフティーリードで迎えた直線は試練の連続だった。2番手に付けた実力馬グランデッツァに競り掛けられ、残り200メートルでいったんかわされる場面も。さらに、昨年覇者エキストラエンドが内から強襲。最後は何とか首差しのいでゴールに飛び込んだ。

 「ゴール前は(他馬が)迫ってくる音がしていたし、ゴールするまで勝利は分からなかったですね」

 池添は79年生まれの年男。昨年は14年連続で続いていた重賞制覇の記録が途切れたが、幸先良く15年のスタートが切れた。

 これまで皐月賞、朝日杯FSのG1・3着の実力がありながら、ウインフルブルームにとって重賞は初制覇。管理する宮本師には秘密にしていた、ある“確信”があった。

 「初夢で金杯を逃げ切る夢を見たんや。厩舎のスタッフには言ってたんやけど、その通りになったわ」

 春の最大目標は安田記念(6月7日、東京)。指揮官は「“千六から千八がいい”とジョッキーも言っていたし、今後はオーナーと相談して決めたい」と見通しを語った。縁起重賞を制して勢いに乗る“金髪”ホースは、春の大舞台でも輝きを放つに違いない。

 ◆ウインフルブルーム 父スペシャルウィーク 母ハナノメガミ(母の父サクラユタカオー)牡4歳 栗東・宮本厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町ビッグレッドファーム 戦績11戦4勝 総獲得賞金1億5534万5000円。

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