【日本ダービー】ベルキャニオン急成長!戸崎「ワクワク」あるぞ一発

[ 2014年5月30日 05:30 ]

戸崎を背に追い切ったベルキャニオン。馬なりで躍動感あふれるフットワークを披露した

 3歳馬の頂点を決める「第81回ダービー」の出走馬、枠順が29日、確定した。美浦ではプリンシパルSで権利を獲って挑むベルキャニオンが、出走馬18頭中唯一の木曜追いを敢行。強行軍を全く感じさせない軽快な動きで好調をアピールした。なお、同レースは30日、ウインズ後楽園、新橋で金曜発売される。

【日本ダービー】

 追い切りを終えた戸崎が笑顔で引き揚げて来る。「凄く順調ですね。ずいぶん雰囲気がよくなっている。ワクワクしてきました」。全身で感じた好感触。滑らかな口調で称賛の言葉をつないだ。

 堀厩舎定番の木曜追い。ダートコースで脚慣らしをしてから、Wコースで4Fから計時する、いつものパターンだ。単走で終始馬なり。軽めだがプリンシパルS(1着)から中2週と間隔が詰まっており、これで十分だ。直線も躍動感あふれるフットワーク。追えばどこまでも伸びていきそうな雰囲気を漂わせ、軽快にフィニッシュした。

 「きょうは時計うんぬんではなくジョッキーに馬とコンタクトを取ってもらうのが目的。直線で反応と気を抜かないかどうかを確認してもらった。折り合いも大丈夫だったし課題はクリアできた」。橋本助手は最終追いの内容に合格点を与え、さらに続けた。「クラシックは決まったレースを使っていくしかない。疲れたから使うレースを先延ばしすることもできない。そういう中で手応えを持って臨める状態になった」

 皐月賞で7着に敗れ、強行軍を承知でプリンシパルSへ。「ダービーが使うだけになってしまう危惧もあった」と橋本助手は振り返るが、キャニオンの成長曲線が不安要素を上回った。「またがった瞬間から、前走よりパワーアップしていると感じた」と戸崎。橋本助手も「この中間はカイバをよく食べて、フィジカル面でも動ける態勢」と口をそろえる。「ゲート内で首を振るので後入れの偶数枠がいい」という希望通り10番枠も引いた。

 戸崎は「前走は追い出してからモタモタしたが、強い扶助をしたらフットワークが変わった。まだ余裕がある証拠だから距離も大丈夫。今年は混戦。自信を持っていける」と力強く締めくくった。最終便で駆け込んだ東の秘密兵器。末脚の威力をさらに増し、正面突破で逆転Vを狙う。

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2014年5月30日のニュース