【ヴィクトリアＭ】フーラブライド　能力開花で一発だ

重賞２勝を飾り充実期を迎えたフーラブライド

　フーラブライドは愛知杯と中山牝馬Ｓ、２つの重賞タイトルを手にして堂々、Ｇ１に駒を進めてきた。中間はいったん放牧へ。約２カ月空けてＧ１一本に絞ってきた。

　先週水曜のＣＷコースは迫力満点の動きで６Ｆ７９秒８、ラスト１Ｆはじけるように伸びて１１秒４をマーク。山本厩務員は「放牧から帰ってからも順調。先週ビシッとやって一発で気合が乗りました。もう仕上がり過ぎているくらい仕上がっています」と伝えた。

　昨年の今頃はまだ１０００万に在籍。６月に降級して以降、夏場は５００万を勝ち上がることができなかった。秋の阪神で芝に切り替え、いきなり豪快な差し切り勝ち。そこから格上挑戦の愛知杯まで３連勝と驚くべき早さで重賞ウイナーの仲間入りを果たした。

　「いいタイミングで芝に使うことができました。芝替わりが良かったというより、この馬自身、競馬が上手になった。力も付けているんでしょう。以前と比べると体高が伸びたし、バランスが良くなっている。５００万を勝てなかった頃とは馬が違う感じ」と山本厩務員。初マイルで距離は未知数でも、伸び伸び走れる東京へのコース替わりは間違いなく好材料だ。