【スプリングＳ】ホクトオーの血を受け継ぐサクラエール

　【東西ドキュメント・栗東＝１８日】この馬名を聞いてオッと思うなら、あなたはベテランファン。サクラエール（スプリングＳ）の母の父はサクラホクトオー。８８年朝日杯３歳Ｓ勝ち馬だが、その血を引くＪＲＡ現役馬は同馬を含め３頭だけ。デビュー２連勝中だが１１、７番人気というのもしぶい。「意外性がありますね」。岡崎が聞くと和田助手は「人気はそっちが決めることだよ」と苦笑いして答えた。

　「まあ、正直ここまでやれるとは思っていなかった。ゲートが悪くて心配だったからね。今のところ問題ないが、まだ油断はできない。今回は相手も強くなる。メッキがはがれないよう頑張ってほしいね」

　父ケイムホームはマイルまでのイメージ。１Ｆの距離延長はどうか。「さばきが軽くていかにも芝向き。母サクラロマンスは芝の２０００メートルで勝っているんだ」。ある世代以上にとっては思い出深いピンクの勝負服が権利を獲得するか。