【高松・全日本選抜】平原“幸運”仕切り直し!

[ 2014年2月9日 05:30 ]

昨年の全日本選抜覇者・平原

 雪で順延――。香川・高松競輪場で8日に開幕を予定していたG1「第29回全日本選抜競輪」(優勝賞金2690万円)の初日は降雪の影響で中止、順延となった。なお、9日の番組は全レース(2)番車と(3)番車のみを入れ替えて行われる。仕切り直しの初日は特別選抜予選3レースがメーン。10Rは総合力でリードする平原康多、11Rはスピード上位の深谷知広、12Rは13年のMVPに輝いた金子貴志が中心になる。

 昨年、松山で今大会を制した平原が、同じ四国の高松で満を持して連覇へ向けてスタートを切る。

 昨年の前半戦は好発進を決めたが、中盤からは度重なる落車で完全に調子を落としてしまった。それでも気持ちで負けることなく高い意識を持ち続け、自転車のセッティングを中心に頂点を目指すための努力を重ねた。体の回復とともに自転車の調整も納得のできるレベルになり、あとは結果を出すだけの状態にまで持ってきた。

 そして迎えた新年、平原の激走ロードが始まった。初戦の立川記念でVを飾ると、地元の大宮記念こそ敗れたが、次の奈良記念では連日、圧巻の走りを見せつけ圧倒。今年3場所でV2と賞金ランクトップを突っ走る。まさに完全復活だ!「動けるポイントで動けていると思います。状態はいいです」。その表情も自信に満ちている。

 今回は前回の奈良から中3日の参戦とあって、前検日には「疲れを残さないように調整してきました」と話した。パワーが戻ったいま、不安はレース間隔が詰まっていることによる疲れだったが、初日は降雪による順延。これは平原にとってプラスに働きそうだ。

 「中止は全く考えてなかったです。でも中3日だったので疲れが取れるといい方向で考えます」

 検車場では終始リラックスムード。来るべきバトルに向けて英気を養った。迫力満点の攻撃でゴールを駆け抜け、スタールビー賞1番乗りを決める。

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2014年2月9日のニュース