【浜松・全日本選抜】木村、地元の声援に応え反撃!

[ 2014年2月9日 05:30 ]

伊勢崎G1シルクC優勝報告会を行った木村

 予選2日間の平均競走得点上位64人が、3日目5~12R「最終予選」で激突する。近況は抜群のパワーで暴れ回っている木村武之(36=浜松)がハネるエンジン状態に苦しんでいる。雨走路で争われた2日目11Rでも4着と本来の底力を発揮できなかった。しかし、地元ファンの熱い期待を裏切るわけにはいかない。妥協を許さない上積み作業に徹して、眠ったままのパワーを目覚めさせる。

 昨年11月には伊勢崎の日本選手権でSG3回目の優勝を飾った木村。今年1月には伊勢崎G1シルクCを強烈なパワーで制するなど、近況は存在を誇示している。地元で開催される晴れの大舞台で不完全燃焼の走りを強いられている。2日目11Rを4着で終えると「とにかくハネた。試走では何とか踏ん張れたけど、レースで周回を重ねていくと徐々に悪い症状が出てきてしまう」と顔をしかめる。

 初日12R「スーパー・ドリーム戦」でも5着と不発に終わっている。結果もさることながら、レース内容に目立つ部分が見当たらなかったのは苦しい限り。「初日後にシリンダー、ピストンを換えたが、行きたいところで行けない。もっと開けて走りたい。ハネがなければもっとスムーズに進んでいけると思うが…」と重いコメントが続く。

 今シリーズの参戦前に実績のあるクランクに交換して臨んでいるのも結果が出ない原因と考えている様子。「固定概念で狭く考えているのかもしれない」と木村。「もっと頭を柔らかくして考えないと。とにかく何か調整を考えていく」と、大きく発想を転換して3日目以降に臨んでいく構えだ。

 2日目は予報通り雨が降り続き、完全な濡れ走路というコンディションで全レースが争われた。8枠勢は田中茂、荒尾、青山が白星をゲット。高橋貢、金子、永井ら2着を確保した。一方、軽ハン勢では浅田、岩沼、黒岩、林らが粘って上位着順をもぎ取った。

 ≪1月G1再現を≫木村は2日目6R発売中に場内イベントプラザで行われた「伊勢崎G1シルクC(1月)優勝報告会」に登場した。地元のエース・高橋貢をパワーでねじ伏せた激闘を引き締まった表情で振り返り、ファンからは熱い祝福の声援が送られた。木村は「地元SG開催は久しぶり(約3年5カ月ぶり)だし、優勝戦に乗って、シルクのようなレースができればと思っている」と言葉に力を込めていた。

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2014年2月9日のニュース