【秋華賞】トーセンソレイユに懸ける父子制覇の夢

[ 2013年10月9日 06:00 ]

馬体に幅が出たトーセンソレイユ

 【G1ドキュメント=8日】凱旋門賞の余韻冷めやらぬ栗東トレセン。2年連続2着だったオルフェーヴルの池江厩舎に、坂田が行くと「勝ち馬は強かったなあ」とトーセンソレイユ担当の斉藤助手が言う。それでも落ち込む間はなく週末には秋華賞。春に悔しい思いをした分、ラスト1冠にかける思いは強い。

  「オークスの時は出来が良かったからね。もっとやれると思ったんだけど」

 桜花賞7着、オークス15着からの巻き返しへ。ひと夏を越してソレイユも馬体が大幅に成長した。「カイバの食いっぷりが違う。見た目にも春とは全然違う」と語っていたが、前走・ローズSは休み明けと道悪が影響して11着。「レース後、息がすぐ入っていて全然走っていなかったみたい」。ひと叩きして良馬場なら見直せる。

 斉藤助手の父、正敏さんは松田国厩舎の元厩務員。名牝ダイワスカーレットやダイワエルシエーロを担当した腕利きだ。「子供のときは(父を見て)大変そうな仕事だなって。だから高校卒業後は違う仕事をしていたんだけど。でも結局この仕事になったね」と照れ笑い。父はスカーレットで07年秋華賞を制した。今年ソレイユが勝てば、担当者で父子制覇となる。「そうなったらうれしいね。(父は)今、坂路スタンドの監視員のアルバイトをやっている。きょうも坂路ですれ違ったよ。応援してくれるんじゃないかな」と言う。ソレイユについて、斉藤助手が底知れぬ可能性を感じたのは2戦目・エルフィンSの勝ちっぷり。兄ディープインパクトを彷彿(ほうふつ)とさせる鬼脚だった。「G1でも十分にやれると思ったよ」と期待を込める。父正敏さん譲りの牝馬の扱い方はあるのか?興味本位で聞くと「そんなのないよ」と笑っていた。

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2013年10月9日のニュース