【ガールズケイリン京王閣】五輪がエネルギー、石井の走りに注目!

[ 2013年9月12日 06:00 ]

女子ケイリンを引っ張る石井に注目

 「ガールズケイリンコレクション京王閣ステージ」が、オールスター4日目の15日に京王閣競輪場で開催される。今年行われた高松、前橋ステージに続く一発勝負。今回は初めてファン投票で選出された上位7選手が激突。加瀬の欠場は残念だが、2期生No・1の石井寛子(27=東京)の走りに大きな注目が集まる。

 「加瀬さんに胸を借りるつもりで。番手から差すのが理想」と話していた石井だが、最大のライバルはいなくなり優勝のチャンスは大きく広がった。2期生No・1として今年5月に鮮烈デビュー。地元・京王閣の決勝で後続を8車身引き離す圧勝で完全V。その後も7月松山まで12連勝。海外遠征明けの8月京王閣では初日にインに詰まって4着、初黒星を喫したがきっちり修正。前回青森も初日3着に敗れたがその後は危なげなく連勝。デビューから6場所連続Vの成績を引っ提げて大舞台に臨む。

 ナショナルチームの強化選手として多くの世界大会も経験。昨年はUCIトラックワールドカップのチームスプリントで銀メダルを獲得。「今後も競技とケイリンを両立させていきたい」と話す石井だけに、東京でのオリンピック開催は大きなモチベーションアップになる。地元の大舞台を制して女子ケイリンNo・1の座へ突き進む。

 3位の中村は高松ステージで加瀬を差して優勝。前橋ステージでは加瀬の2着。その後はいわき平、小倉、平塚と3度の完全V。パワフルなまくり追い込みは健在だ。2期生からは山原が4位で選出。石井同様にデビュー戦の松戸でいきなりV。出場選手では唯一の関西圏の選手で期待を一身に担う。まくりの破壊力は石井とも双璧だ。

 5位は中川。S級1班の誠一郎を兄に持つサラブレッド。7月立川で加瀬を破り価値ある2度目のV、8月玉野でも先行押し切りを決めた。ガールズグランプリ、高松、前橋と一発勝負のレースはここまで全て経験している。中山が6位。石井、山原に敗れて2度の準V。2期生を意識しすぎて自分の走りを見失っていた時期もあったが、8月名古屋ではまくりで加瀬をねじ伏せ優勝。本来のアグレッシブな走りがよみがえった。

 小林が7位。第1回ガールズグランプリを制して初代女王に。ここ一番の勝負強さは侮れないところ。

 繰り上がり出場の幸運を生かしたい2期生の田中。積極性があり、ここは思い切った先行策も十分にありそうだ。

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2013年9月12日のニュース