【セントライト記念】ダービーフィズ 覇気あふれ、本格化の兆し

[ 2013年9月12日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・美浦=11日】鞍上・田中勝がステッキでゴーサインを送ると、上体を沈ませて加速した。ダービーフィズがセントライト記念の追い切りで出色の動きを見せた。

 8馬身先行したメイショウツチヤマ(6歳オープン)を3馬身突き放す、覇気にあふれたストライド。ポリトラックで5F64秒6、1F12秒3。「ステッキにしっかり反応した。開花が遅れているが、素質はかなり高い」。見守る小島太師は梅崎に笑顔を向けた。

 俗にジャンポケの腰っぷら、という。ジャングルポケット産駒は若馬時代に腰やトモ(後肢)が弱くてフラつくため完成に時間を要すとの意味だ。伯父マンハッタンカフェ、半姉アプリコットフィズ(10年クイーンS)。小島太厩舎ゆかりの血統馬ダービーフィズも同産駒特有の緩さを抱えていたが、ようやく本格化の兆しだ。「長くいい脚を使う。菊の権利を」。田中勝も手応えを膨らませた。

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2013年9月12日のニュース