【新潟2歳S】新女王候補ハープスター 牝馬の鬼とベガ孫がV奏でる

[ 2013年8月20日 06:00 ]

松田博厩舎のスター候補ハープスター

 今週の新潟メーン「第33回新潟2歳S」は名牝を数々送り出してきた松田博厩舎のハープスターに注目だ。デビュー戦は切れ味鋭い末脚を見せての圧勝、上積み大きい2戦目で一気にタイトルをもぎとるつもりだ。

【新潟2歳S】

 コスモドリーム、ベガ、ブエナビスタ、レーヴディソール、ジョワドヴィーヴルなど多くのG1牝馬を育てた松田博厩舎から新たな女王候補が出てきた。大げさな表現ではなく、ハープスターの新馬戦の勝ちっぷりにはそれくらいのインパクトがあった。

 中京芝1400メートルで迎えたデビュー戦は10頭立てで道中7、8番手のポジション。じっくり脚をタメると馬群の外を回って直線へ。前がふさがるシーンもあったが、そこで進路を内に切り替えてグンと加速。追えば追うだけ伸びる勢いでメンバー最速の上がり3F34秒5を刻み、豪快に突き抜けた。「まだ遊びながら走っていました。最後にちょっと加速しただけ」と川田が振り返るようにゴール前も余力たっぷり。身体能力の高さはレースぶりにハッキリ表れていた。

 中5週となるこの中間も厩舎で調整して1週前追い切りはCWコース。7F99秒0と長めから時計を出して直線はラスト1F12秒2で鋭く伸びてラブラバード(3歳500万)に2馬身先着でゴールへ。川田は「これだけ時計が出ているし、動きも良かったです。いい状態で来ていますよ」と好感触。松田博師は「まだトボけながらで、まじめに走っていない」と幼さを口にしながらも現状では「特に注文をつけるところはない」と伸び伸び育てていく方針だ。素質は確か。祖母ベガなど厩舎の歴史を刻んだ偉大な先輩の後を追って名牝への道を歩んでいく。

続きを表示

この記事のフォト

2013年8月20日のニュース