【札幌記念】ロゴタイプ まるで黒豹!鞍上復帰の村田が称賛

[ 2013年8月15日 06:00 ]

皐月賞馬ロゴタイプは馬なりでも重心の低い軽快な追い切り

 ロゴタイプが“ひょう変”した。G1馬5頭など豪華メンバーがそろった「第49回札幌記念」(18日)の追い切りが14日、函館競馬場で行われた。今年の皐月賞馬ロゴタイプはWコースでしなやかな動きを見せた。コンビ復活となる村田は調教を重ねるごとに良化するパートナーを「黒豹(ひょう)」と表現。古馬撃破への手応えをにじませた。

【札幌記念】

 ロゴタイプの追い切りを終えた村田は、人馬を出迎えた田中剛師にこう感触を伝えた。「黒豹みたくなってきた」。これには師も満足げ。「獲物を捕まえるような感じで走っていたので安心した」と鞍上のコメントに乗っかった。

 追い切りはWコース単走で5F71秒2~1F12秒6。1週前に5F64秒0でいっぱいに追われており、レース週が馬なり調整なのは皐月賞V時を含めていつものパターン。コースに入った瞬間に首をグッと下げ、重心の低い走りも健在だ。昨年の札幌2歳S(4着)以来のコンビ復活となる村田は「先々週は動けなさすぎたけど、先週やって気持ちが入った。トモ(後肢)の踏み込みが強く、体を使えるようになってきた」とひと追いごとの上昇ぶりに目を細めた。

 誤算になりかねなかったとすれば、4角で外を回った際に内から他厩舎の馬が来たシーン。それでもムキになりすぎることなく、適度な気合乗りで躍動感ある走りを見せた。師は「“他の馬が来たぞ”という感じで競馬みたいな調整ができた。いいイメージのトレーニングができた」と前向きに捉え、「九分いくかいかないかの状態まで来た」と胸を張った。

 「黒豹」とは、もともとダービー2勝の名将、松山康師が話したロゴタイプ評だというが、単に黒鹿毛だからということではない。村田は「体の使い方とか柔らかさとかが豹みたいだね」と馬の常識を超えた特長を証言。ダービー5着後はしっかり充電し、師は「背が伸びた感じ。無駄な脂肪が取れてシャープになった」と進化を感じ取っている。

 皐月賞馬の3歳での札幌記念参戦は76年トウショウボーイ(2着)以来、実に37年ぶり。デビューVを飾った函館での始動戦は大きな注目を集めることになる。手ごわい古馬がそろったが、村田は「この馬の競馬をするだけ」と相手は関係ないと言わんばかり。師も「縁のある場所だし、馬も安心して走ってくれるのでは」と“古馬狩り”への手応えを示した。

続きを表示

2013年8月15日のニュース