【天皇賞・春】レッドカドー、秘密兵器“全身スーツ”で満足仕上げ

[ 2013年4月26日 06:00 ]

全身スーツに身を包み馬房でたたずむレッドカドー

 淀のターフを独り占め。キラキラした朝日を浴びながら、レッドカドーが気持ち良さそうに脚を伸ばした。レースと同じ京都芝外回りコースで6Fからの追い切り。残り4Fからスピードを上げ、4F57秒4~1F13秒8でまとめた。終始馬なりだったが、追えばはじけそうな雰囲気。ジョーンズ助手は「乗り役(ニコルソン厩務員)も凄くいい状態と言っていた。飼い葉も食べているし、状態には満足している」と胸を張った。

 ダンロップ厩舎はスノーフェアリーで10、11年エリザベス女王杯を連覇するなど日本競馬に精通。昨秋のジャパンCは不利があって8着に敗れたが、2度目の来日は確かな手応えがあればこそだ。ジャパンCの後は香港ヴァーズでジャガーメイルを抑えてV。距離不足かと思われた世界最高峰のドバイワールドCでも2着と好走した。

 7歳を迎えてもまだ成長中。それを支えているのがコンプレッションスーツだ。競泳水着のように肌にピタッと密着した馬服は、デビュー25連勝で引退したブラックキャビアも使っていた“最新兵器”。「筋肉が温まって柔らかくなる」(ジョーンズ助手)と調教前の運動時に30分ほど着用している。

 「距離は長い方がいいし、条件はジャパンCより今回の方が間違いなくいい。あとは運があれば」と不敵に笑ったジョーンズ助手。日本ファンの度肝を抜いたスノーフェアリーの再現があっても驚かない。

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2013年4月26日のニュース