福山から大井移籍の楢崎 ディープ級ブレークだ

[ 2013年4月26日 06:00 ]

前開催で、福山ダービー馬のカイロスに初騎乗で快勝した楢崎

 【地方競馬です!!】13年度開幕の大井前回開催で、福山競馬を知らないと思われるファンが声を上げた。「今勝ったあのディープインパクト誰だ!?」。胴黒・黄のこぎり歯形・袖青の騎手服。JRAでは金子真人ホールディングスの馬主服で知れわたっているデザインだ。地方競馬での“持ち主”は楢崎功祐(31)。12年度で廃止となった福山競馬から大井へ移籍したばかりだった。

 「デビューの頃はトゥザヴィクトリーが活躍していて、“格好いいなあ”と思って…。その後にディープとか凄い馬が出てきましたね」と穏やかな口調で語る。目を引くのは騎手服だけではない。09、10年の福山リーディングジョッキー。昨年はプサンを拠点に韓国で期間限定騎乗し、508戦68勝。韓国ダービーでは2着に入った。そして大井移籍後も25日までに川崎での1勝を含め44戦7勝。各所で好騎乗が光る。

 所属厩舎の三坂盛雄師は「調教もうまい。普段掛かる馬も掛からないんだ。プサンで直線の長いコースを経験しているのも大きい。玄人受けするタイプだね。まだ若いし、ブレークしますよ」と笑顔。移籍前の南関騎乗はシリーズ企画(SJT)での4戦のみ。広島県出身で東京になじみもない楢崎は「とにかく今はしっかりと地盤固めをしていかないと」と足元を見つめる。新たな戦いは始まったばかりだ。 (池田 裕文)

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