【天皇賞・春】15番カポーティスターで一発狙うぞ高倉

[ 2013年4月26日 06:00 ]

天皇賞・春に初騎乗の高倉騎手

 【G1ドキュメント=25日】厩舎エリアを自転車で行き来する高倉を見かけた菱田は追いかけた。なにしろこっちはバイクだからあっという間に並びかけることができた。運良く道路の隅っこで立ち話(取材?)に成功。

 21歳。今年の春の天皇賞では日本人として最年少騎手となる高倉がカポーティスターとの“縁”を強調する。昨年12月、矢作厩舎の忘年会があり若手騎手の数人が参加したのだが、その席上で高倉は「今年は矢作厩舎にあまり貢献できませんでした」と、頭をかいた。

 ところが年を越した1月早々に同厩舎のカポーティスターで日経新春杯制覇を成し遂げた。ハンデ52キロゆえ軽量の高倉への騎乗依頼であったろう。当時は準オープンの身ながら格上挑戦した陣営の読みもズバリと当たっての勝利。「日経新春杯がなければ、いまこうして天皇賞の騎乗もないでしょうしね。これは離したくない縁です」と言う。高倉のG1騎乗は昨年のマイルCSに続いて今回が2度目。「G1のファンファーレに自分のテンションが上がるかと思ったけど、聞こえなかったんですよ」というから、緊張のあまりにか?と思いきや「いや、(京都マイルは)スタートがポケットからなんで遠かったからです」とオチまで用意。

 矢作厩舎は先週のマイラーズCをグランプリボスで勝ち今年の重賞2勝目を挙げている。「厩舎の勢いにあやかってね。カポーティスターは絶好調です」と野心もチラリ。ギッシリ埋まる大観衆の中に熊本から応援に駆けつける両親の姿もある。

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2013年4月26日のニュース