【有馬記念】オーシャンブルー堂々の銀！ルメール「勝てると思った」

　堂々の銀メダル。１０番人気２着の大健闘。オーシャンブルー陣営に笑顔が並んだ。中団で折り合い、残り１００メートルでは一瞬先頭に躍り出るシーン。ゴールドシップには屈したが、迫るルーラーシップを振り切った。

　ルメールは「エンジョイ？（楽しめたかな）。完璧な競馬ができた。直線で前が空いた瞬間、勝てると思ったくらい。最後は外から勝ち馬に来られたが、いいレースができたよ」。その言葉に関係者一同は「ハッピー、ハッピー」。真っ青な海のような、爽やかな笑顔だった。

　４カ月前、夏の小倉では１０００万条件馬だった。それがポンポンと２つ勝ち、前走・金鯱賞で重賞初Ｖ。勢いは止まらなかった。鞍上は「体は小さくても、ビッグハートの持ち主。アクションも素晴らしい」。称賛の言葉を並べた。

　ステイゴールド産駒の１、２着。同じ父を持つ看板馬オルフェーヴルの出走は見送ったが、池江師はピンチヒッターの頑張りを称えた。「一瞬勝ったと思った。まだ力を付けている段階。来年はＧ１を獲れるように仕上げたい」。底力を見せた池江軍団。オルフェ＋オーシャンの２枚看板が、同じステイゴールド産駒のゴールドシップとぶつかる…。新年の競馬に新たな興味が加わった。