【有馬記念】霊長類最強女子・吉田沙保里はゴールド指名

[ 2012年12月18日 06:00 ]

猪木から花束を受け取る吉田沙保里

 霊長類最強女子は“白馬”がお好み!!有馬記念のプレミアムレセプション(中山馬主協会主催)が17日、東京都内のホテルで関係者、ファンら約550人が出席して開催された。「ファン・オブ・ザ・イヤー」に選出された女子レスリングの吉田沙保里(30)は3歳2冠馬、芦毛のゴールドシップに興味津々。有馬記念の有力候補を自分の“白馬の王子様”のイメージに重ねていた。

【有馬記念】

 国民栄誉賞の記念品として世界大会13連覇にちなんで贈られた直径13ミリの金色の真珠のネックレス。有馬記念のプレミアムレセプション会場で吉田の表情がそのネックレスにも負けない輝きを放ったのは、1頭の馬名を聞いた瞬間だった。「えっ、ゴールドシップという馬が有馬記念に出るんですか?金ですか?」。馬名を聞き返す吉田に報道陣が毛色の説明をすると、驚きの声を上げた。「芦毛…それって、白い馬?実は私、白馬の王子様を募集中なんですよ。芦毛のゴールドシップかあ…いいですね、その馬」

 時の人になったゴールドメダリストは練習に明け暮れているため、もちろん競馬をする時間はない。「有馬記念をテレビで見たぐらい。迫力ありますよね」と感想を漏らす“競馬素人”だが、ゴールドシップは「霊長類最強女子」のハートを捉えずにはおかなかった。

 五輪V3を含めて世界大会13連覇の偉業を称えて、レセプション主催の中山馬主協会から「ファン・オブ・ザ・イヤー」に選出された吉田。約550人の出席者が見守る舞台で大相撲の九重親方(元横綱・千代の富士)から記念盾が贈呈されると、「こんな光栄な賞まで頂いて…。いいこと続きで怖いぐらい。最高に幸せな一年です」と笑った。

 競馬は世相を映す鏡という。有馬記念は1年の世相を反映する国民イベント。国民栄誉賞を受賞し、今、列島で最も輝く“時の人”の琴線に触れた馬がゴールドシップだ。

 期せずして、レセプション会場では同馬の主戦騎手・内田が皐月賞、菊花賞の2冠に続くタイトル獲りを力強く宣言した。「シップの力を信じて1着になれるように乗る。今回は先輩の馬(古馬勢)との競馬になるが、いいレースになると思う」。菊花賞を上回る仕上がりで挑む大一番。傍らでは管理する須貝師が体調を問われてニヤリと笑った。

 史上まれに見る大混戦グランプリ。ゴールドメダリストにとっての今年1年を漢字ひと文字で表すとすれば、「幸」だという。ファンに幸せをもたらす白馬の王子様…。ゴールドシップのグランプリ制覇を暗示しているのかもしれない。

続きを表示

この記事のフォト

2012年12月18日のニュース