【有馬記念】ナカヤマナイト 動き抜群13秒2

[ 2012年12月17日 06:00 ]

得意の中山コースでの激走が期待されるナカヤマナイト

 有馬記念の日曜追いが16日、美浦、栗東トレセンで行われた。美浦組で充実ぶりを見せたのが天皇賞・秋9着から巻き返しを図るナカヤマナイト。日の出前の午前6時すぎ、薄暗いWコースに姿を見せ3F手前で静かにピッチを上げた。手綱を抑えたままで3F40秒9~1F13秒2。弾むような脚さばきが順調の証だ。

 騎乗した三浦助手は「見えました?」とまず報道陣を気遣うと、あまりの感触の良さに自然と笑みがこぼれた。「いい感じ。雰囲気ありますよ。きょうは息を整える程度で3Fからスーッと流したが、これで最終追いをやれば、ちょうど良くなるんじゃないかな」

 天皇賞は最内1番が災いし、後方に置かれる厳しい競馬。その後はジャパンCに見向きもせず、美浦近郊のドリームファームにリフレッシュ放牧。有馬記念一本に潔く絞ったことで万全の調整を積めた。同助手は「以前は腰や背に疲れがたまりやすかったのが、回復が早くなった。体重が増えているように、ここにきて体形も変わってきた。1週前追い(12日)に善臣騎手が乗って、体の方も締まった」と目を細めている。

 馬名「ナカヤマ」の通り、中山芝は5戦3勝、2着2回と好実績。2走前のオールカマーはダイワファルコン、ルルーシュを完封。「理想はオールカマーのような競馬。中山はとにかく走る」と同助手は期待を込めた。円熟の柴田善&二ノ宮師といえば、エリザベス女王杯(レインボーダリア=7番人気)でアッと言わせたコンビ。中山名人ナイトの激走の期待が膨らんできた。

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2012年12月17日のニュース