【マイルCS】フラガラッハ 乗り込み増加、動きいい

[ 2012年11月14日 06:00 ]

  【G1ドキュメント=13日】近年のマイルCSで柏原が最も印象に残っているのが04年だ。前年の覇者デュランダルが豪快に差し切って連覇達成。当時、直前取材を担当していた柏原はレース前日にうなるような雰囲気で坂路を駆け上がってきたのをよく覚えている。あれから8年、デュランダル産駒フラガラッハがG1初制覇を狙う。前走・富士S14着で休み明けをひと叩き。ここに矛先を向けてきた。全休明けのこの日は朝イチにCWコースへ。調教を見届けた松永幹師に早速、感触をたずねた。

 「前走(馬体重プラス14キロ)は思っていた以上に体に余裕があったね。それで絞ろうと思って、この中間は坂路じゃなくCWで長めに乗っている。先週の追い切りがいい動き。1回使って良くなっているよ」

 いかに体を絞るか。前走後はこれが1つのテーマになった。11月に入って気温がグッと下がり、体を動かしてもなかなか汗をかかない時期になってきた。そこで坂路を中心としていた調教を1周1800メートルのCWコースに切り替えて乗り込み量を増加。松永幹師が言うように動き自体も目立っている。先週はド迫力の伸びで6F81秒6~11秒5を計時。状態の良さがストレートに伝わってきた。

 「しまいはいい脚を使えるからね。京都は差しが決まってきているし、うまくかみ合ってくれたら…」

 父デュランダル譲りの末脚は極上の切れ味。父が歴史に名を刻んだ京都のターフでマイル王の血が騒ぎ出すかもしれない。

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2012年11月14日のニュース