【みやこS】ローマン 6連勝で重賞V2 岩田「完璧」

[ 2012年11月5日 06:00 ]

接戦のゴール前、ニホンピロアワーズ(手前)を首差かわし重賞2勝目を挙げたローマンレジェンド

 京都競馬場のダート重賞「第3回みやこS」は4日行われ、ローマンレジェンドが差し切って6連勝。JCダートへ弾みをつけた。

【レース結果】

 最後は1頭、勢いが違った。ゴール前、ローマンレジェンドが内ホッコータルマエ、外ニホンピロアワーズの間を強襲。力ずくで2頭を捉え、首差で秋初戦をモノにした。これでダートは9戦8勝、前走・エルムSに続いて6連勝で重賞V2だ。岩田が会心の表情でレースを振り返る。

 「どこからでも行ける馬なので。レース内容としては完璧な騎乗でした」

 道中は中団のインで脚をタメる形。直線入り口で前が壁になりかけても人馬は一切、慌てず騒がず。じっと勝機をうかがかった。

 「直線に向いて我慢すれば前は空く。自分がバタバタしなければ道は開けると思っていました」

 頼れる鞍上に導かれ、今季の最大目標・JCダート(12月2日、阪神)に弾みをつけた。藤原英師は「次を見据えたつくりだったけど、よく勝ってくれた」と力走をねぎらい、頂上決戦へ気持ちを新たにした。

 「しっかり勝つっていうのは成長の証。ここを使って良くなるイメージでやってきたし次はG1だから、またもう一つビシッとつくっていく」

 藤原英厩舎は先週の天皇賞・秋(エイシンフラッシュ)に続いて2週連続の重賞勝ち。「ローマンレジェンドも最初は苦労して、ここまで来た。馬を見ながら上を目指す、そのスタイルは崩さずにやっていく」。さらに5日の川崎では半姉ミラクルレジェンドがJBCレディスクラシックに出走。ダート路線の頂点を狙う弟から姉へ、重賞Vリレーのバトンが託された。

 ◆ローマンレジェンド 父スペシャルウィーク 母パーソナルレジェンド(母の父オーサムアゲイン)牡4歳 栗東・藤原英厩舎所属 馬主・太田美實氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績11戦8勝 総獲得賞金1億5922万4000円。

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2012年11月5日のニュース