【日本選手権】永井独走 前人未到の3連覇!

[ 2012年11月5日 06:00 ]

第44回日本選手権の優勝戦で3連覇を果たしファンの祝福に応える永井大介

 川口オートのSG「第44回日本選手権」は4日、12Rで優勝戦が争われ、1周2コーナーで先頭に躍り出た1番人気の永井大介(35=船橋)が圧勝。今年4月のオールスター(伊勢崎)以来、8回目のSG制覇を飾ると共に、前人未到の選手権3連覇を成し遂げた。

 準決でS失敗の永井が「開き直って」コンマ09のタイミングで1コーナーへ飛び込むと、あとは「理想通りのレース」で独走するだけだった。偉業達成に「信じられない」と感慨深げの表情だ。「エンジンもタイヤも良かった」と万全の仕上がりで臨んだ試走タイムは今シリーズトップの3秒26、上がりタイムは驚異的な3秒331をマーク。「予選道中は後ろが気になったり大きく走るとロスしていたが、最後は自分のコースを走ろうと思っていた」と胸を張った。尊敬する同支部先輩の池田政和のSGV回数に並び「自分はまだまだだけど、肩を並べられて光栄なこと」と表情を緩めた。「(4月の)オールスターV、(6月の)プレミアムC準決1着のタイヤが抜群。もう1走使えそうだし(年末の)スーパースターまで格納しておくよ」とニヤリ。まずは6日に開幕する地元船橋スポニチ杯。そして暮れの大一番へ豪快な走りで暴れ回る。

 ◆永井 大介(ながい・だいすけ)1977年(昭52)1月23日生まれの35歳。97年4月登録の25期。通算53V。同一SG3連覇以上は過去に3人(スーパースターの島田信広と片平巧、オールスターの高橋貢)いるが日本選手権では初。1メートル70、50キロ。血液型O。

 ≪優勝戦VTR≫1周2コーナーで荒尾を外から抑え込んだ永井が10周回を逃げ切る。1周3コーナーで荒尾をさばいた木村は終盤でペースを落とし2着止まり。2周目で6番手の田中は着実に追い込み、8周4コーナーでタイヤを滑らせた中村を逆転して3着。

 ▼木村武之(2着)3日目の状態に戻したが、後半でペースが落ちた。完敗。永井さんは速かった。
 ▼田中 茂(3着)エンジンの重さは解消されたが、スタートで行かれた。
 ▼浦田信輔(4着)スタートを見すぎた。エンジンもタイヤも悪くなかった。
 ▼中村雅人(5着)下周りをやって上向きも、後半でタイヤが滑った。
 ▼荒尾 聡(6着)タイヤがハネた。セットを扱ったのも良くなかったかも。
 ▼松尾啓史(7着)ケースを換えてセットを扱った。タイヤに負担がかかった。
 ▼東小野正道(8着)エンジンはそんなに悪くなかったが、タイヤが流れた。

 ≪SSトライアル出場選手≫川口オートのSG「第27回SS王座決定戦トライアル戦」(12月27日開幕)出場選手が以下の通り決定した。有吉辰也、永井大介、高橋貢、高橋義弘、金子大輔、浦田信輔、角南一如、荒尾聡、藤岡一樹、木村武之、久門徹、田中茂、中村雅人、松尾啓史、篠原睦、池田政和。

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2012年11月5日のニュース