【新鋭王座決定戦】今年で卒業!茅原、イン速攻でリベンジだ

[ 2012年9月25日 06:00 ]

【新鋭王座決定戦】ドリーム戦本命の茅原悠紀

 デビュー6年未満の若手によって争われるG1「第27回新鋭王座決定戦」は25日、山口県のボートレース徳山で開幕する。初日メーンの12Rドリーム戦に1号艇で出場する茅原悠紀(25=岡山)は今年の勝率、2連対率、3連対率全てでトップ。G1実績も文句なしのNo・1で、今シリーズの優勝候補筆頭だ。インから臨む初戦を制し、新鋭王座卒業Vへ弾みをつける。

 有終の美、そしてリベンジへ向けて態勢は整った。今年1月に行われた前回大会に続き、今回もドリーム戦1号艇でスタートする茅原。2大会連続で選考勝率1位に立ったように、実力は間違いなく今回出場メンバーの中でNo・1だ。新鋭王座以外のG1でも5度の準優出と2度の優出経験。今年5月の笹川賞でSG初出場も果たしており、実力だけでなく実績や経験値でも右に出る者はいない。

 今大会に懸ける意気込みでも誰にも負けることはない。前回は準優勝。ただ、優勝戦1号艇での結果だけに「凄く悔しかった…」と振り返る。もちろん目指すは前回以上の成績。「ここで憂さ晴らしをしたいし、そのためにドリーム戦の1号艇を狙って走ってきた。目標は優勝のみ」。見事にドリーム戦1号艇を手に入れ、自らに課したノルマの第一段階をクリアした。

 だが、いくら枠番が有利でも負けるのがボートレース。今回はエンジンパワーの引き出しが課題となる。注目の前検の感触は「ターンの入り口でも出口でも掛かっていた。乗っている体感は割と良かった。前節が伸び型だったので直線は物足りなく感じたが、普通はあると思う」とまずまず。前検練習後は整備終了時刻までペラを叩き続けた。さすがは新鋭の枠を飛び越え、SG級の猛者と戦ってきた茅原。パワーアップにも余念がない。06年9月デビューの茅原にとっては、これが最後の新鋭戦。悔いを残さないためにも初戦から全力でぶつかってくるはずだ。まずはドリーム戦で完璧なイン速攻劇を披露する。

 ◆茅原 悠紀(かやはら・ゆうき)1987年(昭62)7月11日、岡山県生まれの25歳。06年11月デビューの99期生で岡山支部所属。同期は坂元浩仁、水摩敦ら。通算39優出6V。G1は3優出0V。今年5月の笹川賞でSG初出場。1メートル71、51キロ。血液型A。

 ▽第26回新鋭王座決定戦(1月24~29日、芦屋)ドリーム戦快勝の茅原が順調にポイントを積み重ねて予選1位通過。準優勝戦も逃げ切り、優勝戦1号艇を獲得した。茅原がインからコンマ15のスタートを決めたが、4コースからコンマ06のトップSを踏み込んだ松尾昂明がまくって先頭へ。イン戦残した茅原は2M逆転を狙うが、届かず2着に終わった。

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2012年9月25日のニュース