【関屋記念】鮫島師Vゴール再び レインボー7つの力

[ 2012年8月8日 06:00 ]

<関屋記念>レインボーペガサスがV2を目指す

 今週は新潟でサマーマイルシリーズ第2戦「関屋記念」が行われる。レインボーペガサス(牡7=鮫島)は、骨折、屈腱炎と度重なるアクシデントに悩まされてきたが、そのたびに不屈の闘志ではい上がってきた。昨年に続く休み明けだが、狙うはもちろん連覇だ。

 なでしこジャパンで鮫島と言えば、ライン際を女の子走りで上がる、不動の左サイドバックだが、栗東の鮫島一歩師(58)の勝負強さも、なかなかのもの。今年は新潟で23戦5勝と、堀師(6勝)に次ぐ好成績をマーク。

 出走馬の単勝を100円買い続けると幾らになるかという「単勝回収値」は943円に達し、越後では絶対的な強さを見せている。厩舎のエース、レインボーペガサスの連覇に向けても当然、力が入る。

 昨年のマイルCS12着以来だから、8カ月ぶり。だが、師は意に介していない。「間隔が空いたことは気にしなくていい。休み明けでも走れる馬。息の入りもいいよ」

 言われてみれば半年ぶりで臨んだ昨年も、マイナス2キロと隙のない仕上げ。好位から絶好の手応えで直線早めに先頭に立ち、楽々と押し切った。屈腱炎から1年4カ月ぶりに復帰した10年修学院Sも明らかに完調手前で、レース前もイレ込みながら、走ってみれば勝ち馬(ダンツホウテイ)とタイム差なしの3着。休み明けから全開のタイプだ。

 7月中旬に帰厩。「あばらが浮いて、ちょっと体が寂しい」(同師)感じを受けたが、調教を始めると、みるみる良化。このあたりは、さすがだ。「ここ2週間で急激に良くなった。正直昨年と比べて本数は足りないが、馬体に張りが出ている」。8日の最終追い切りも「上がり重点でビシッとやる」予定。どのくらい動くのか楽しみだ。

 3歳時は調教中に腸骨骨折、その後は屈腱炎と必ずしも順調な競走生活ではなかったが、懸命の治療やプール調教などの工夫で現役に踏ん張り続けた。昨年、3年半ぶりの重賞制覇をやってのけた、この舞台。不屈の7歳馬が今年も美しい虹を架けてみせる。

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2012年8月8日のニュース