【寛仁親王牌】深谷“今度こそ”雪辱のV宣言

[ 2012年7月16日 06:00 ]

<寛仁親王牌>決勝進出を決めた深谷

 弥彦競輪場で開催中のG1「第21回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」は16日、11Rで決勝戦(優勝賞金2590万円)が争われる。中心は準決勝で果敢に先行して1着同着の深谷知広。昨年6月の高松宮記念杯以来、2回目のG1制覇に挑む。深谷マークから逆転を狙う長塚智広、近畿別線を選択した福井勢と京都勢、単騎戦の佐藤友和らも侮れず激しい優勝争いが繰り広げられる。

 快速・深谷が「優勝できるように仕掛けて」とV宣言。昨年6月の高松宮記念杯以来、2回目のG1制覇に挑む。中3日で迎えた今シリーズ。「会心のレースがないのでいい感じはしない。疲れもあり感触も良くない…」と確かに完璧な状態ではない。それでも、準決勝で一気に仕掛けたトップスピードは深谷らしさを十分に感じさせた。6月の高松宮記念杯では脇本の逃げをまくれず5着。“今度こそ”の思いも強い。「勝てるところを狙って」。位置取りも含めた総力戦で勝利をつかむ。

 村上義弘の名前はないが、近畿勢が5人も決勝進出を決めた。中でも果敢な走りで存在感を見せつけているのが脇本。高松宮記念杯で2着。「決勝は市田さんとワンツーを決めたい」という先行勝負に迷いがない。脇本―市田で主導権を握る展開なら「頼もしい後輩の番手をしっかり守る」と番手戦に集中する市田の2年ぶり2回目のG1優勝が浮上する。

 京都勢は川村を先頭に稲垣―村上の結束。3人では川村が最年長になるがG1決勝は初舞台。「京都勢から優勝者が出るように先頭で頑張る」。静かな闘志を見せる川村が積極的に出れば近況の充実ぶりで上回る稲垣のG1初制覇、あるいは3番手から差し脚を伸ばす村上の2年ぶり2回目(4日制以上)のG1制覇が狙える。

 単騎戦の佐藤も侮れない。直前の小松島記念を優勝して「いい流れで迎えた」だけに表情も明るい。「小松島も単騎だった」。先手ラインに乗っての強襲劇も十分で激戦必至の一戦になる。

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2012年7月16日のニュース