【函館2歳S】アット領家師「暮れまで楽しめる」

[ 2012年7月12日 06:00 ]

<函館2歳S>トミケンアルドール(右)と併せたアットウイル

 領家厩舎V3へ。アットウィルが切れ味を見せつけた。岩田を背にWコースでトミケンアルドール(3歳500万)を1秒以上後方から追走。4角で3馬身ほど差があったが、直線に入って岩田が気合をつけると急加速。ゴール前で一気に並びかけ瞬時に1馬身突き放してゴール。ラストは12秒2を刻んだ。

 「この馬は冷静で2歳離れしている」。鞍上は素質を評価した上で「抜け出す時の反応がもう少し欲しい。金曜も乗って味付けしたい」と付け加えた。領家師は岩田の感想を聞き「彼は高いレベルを求めているからな」と納得。「直線の反応が良かったし、いい調教だった」と評した。

 全姉で昨年覇者であるファインチョイスにも騎乗経験がある岩田は「姉はカリカリした面があったが、アットは精神面に余裕がある。人間に対しても凄く忠実。安心して乗れる」と全幅の信頼を置く。

 領家師はマジカルポケット、ファインチョイスに続くレース3連覇、そしてきょうだいVの記録も懸かるが、あくまで通過点という意識。「暮れ(朝日杯FS)まで楽しめると思っている」と既に次のステージを見据えている。

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2012年7月12日のニュース