【プロキオンS】ニシオドリーム 人馬初重賞制覇へ手応え

[ 2012年7月6日 06:00 ]

【プロキオンS】国分優騎手が乗り、坂路で快走をみせるニシオドリーム

 今年から中京で行われるダート重賞「第17回プロキオンS」に出走するニシオドリームが5日、ただ1頭木曜追いを行った。ラスト重点に元気いっぱいの脚さばきを披露。手綱を取った国分優も絶好の手応えを感じ取って、人馬共に初めてとなる重賞制覇が見えてきた。

 ニシオドリームは坂路単走で上がり重点の最終追い切り。初コンビの国分優を背に最初1Fを15秒3で入ると、徐々にペースを上げて13秒8、12秒2とスピードに乗っていく。そこから脚色が若干鈍りかけたが、鞍上が手綱を動かして気合を入れるともうひと伸び。最後までリズムを崩さず1F12秒6でフィニッシュ。4Fは53秒9。国分優の感触がいい。「前走から中1週なのでしまいだけという指示。元気があるね。ゴーサインを出してから思ったよりグッといかなかったので、見せムチで気合を入れた。状態はいい」

 これまでの5勝は全て6F。1400メートルの今回は距離がポイントだが、国分優は「大丈夫だと思う」と手応えをつかんだ様子。鹿戸明師も「ガッと掛かっていく馬じゃないしね。優作が何とかすると思う」と鞍上に全幅の信頼を寄せた。

 12着に敗れた2走前は2カ月半の休み明け。加えて定年解散した高橋隆厩舎からの転厩初戦でもあった。師は「手探りで加減しながらの調整だった」と振り返る。だが、叩き2戦目の前走は降級初戦ですぐさま反撃V。「歩様に硬いところがあってなかなか強い調教ができなかったけど、この前はそれができた。状態が違った」と胸を張った。重賞初挑戦となる今回も出来に自信ありだ。「中1週で使うのはどうかなと思ったけど、とにかく状態がいいからね。能力がある馬だからここでも楽しみ」

 4歳夏を迎えて本格化の気配。相手強化、1F延長と課題は多くてもそれを一気に乗り越える可能性は十分だ。

 ≪父の代表産駒≫ニシオドリームの父デビッドジュニアは米国産で、04年に英国でデビュー。05年英チャンピオンS、06年ドバイデューティーフリーなどG1・3勝を挙げた。06年にJRAが種牡馬として購入し、日本軽種馬協会(JBBA)胆振種馬場にけい養されている。中央で出走した産駒はこれまで63頭。うち7頭が勝ち上がっているが5勝のニシオドリームが出世頭だ。

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2012年7月6日のニュース