【フェブラリーS】ウチパク 砂初挑戦ボス導く!!

[ 2012年2月17日 06:00 ]

<フェブラリーS>内田がG1に帰ってきた!

 JRA今年最初のG1フェブラリーSの出走馬16頭が確定した。ケガから復帰後7勝の活躍、先週の共同通信杯で復帰後初の重賞Vを決めた内田博幸騎手(41)はグランプリボスと初コンビを組む。芝G1・2勝馬の底力をダートでも引き出すか注目だ。フェブラリーSの枠順は17日に確定、18日に前売りされる。

 ケガから復帰後、初のG1参戦。その心境を問われた内田は運動会を心待ちにする子供のように目を輝かせた。「ワクワクですよね」。昨年のNHKマイルC(リアルインパクト=3着)以来のG1騎乗。くしくも当時敗れたグランプリボスとのコンビで臨む。

 パートナーのボスは初ダート。適性が大きなポイントになる。栗東に出向いて8日の1週前追い切りに騎乗した内田は「かき込む走法だから、ダートが向かないはずはない。パワーは十分にある」と好感触。初めてのダートがいきなりG1と条件は厳しいが「勝負事だから甘くない。でも甘くないからこそ何とかしようと思う。それが面白いんじゃないですか」と、どこまでも前向きだ。

 ダートの頂上決戦は地方所属時代から意識してきたG1の1つ。中央移籍以前も04年から4年連続で騎乗した。09年にサクセスブロッケンで優勝しているが「1度と言わず2度3度、いや4度5度と勝ちたいですね。さすがにちょっと欲張りかな」と笑う。

 頸(けい)椎歯突起骨折の重傷を乗り越え、1月に復帰。先週の共同通信杯では初コンビのゴールドシップで復帰後初の重賞Vを飾った。先週までに7勝を挙げるなど存在感を示しているが、G1は注目度も格別だ。「G1でも未勝利でもレースに臨む気持ちは変わらないけど、周囲の注目度などは違うという意識はある。例えば野球でもプロ野球の2軍と1軍、大リーグでは違ってくるでしょう」とより多くのファンに存在感を示すつもりだ。

 「“内田を乗せて良かった”“内田が乗って良かった”。関係者やファンにそう言ってもらえるのが一番うれしい。“やっぱり内田”と言われたい」。やっぱり内田、やっぱりG1馬。そのシーンは十分にありそうだ。

続きを表示

この記事のフォト

2012年2月17日のニュース