【朝日杯FS】アルフレード差す!!王者の無敗街道

[ 2011年12月13日 06:00 ]

<朝日杯FS>2戦2勝のアルフレード。末脚勝負でライバルたちを蹴散らす

 2歳王者決定戦「第63回朝日杯FS」で主役の座を狙うのが2戦2勝のアルフレードだ。500キロをはるかに超える雄大な馬体を誇り、前走では上がり3F32秒5をマークした切れ者だ。無傷3連勝でG1タイトルを手にするか。

【朝日杯FS】

 今週こそ厩舎のG1初制覇をかなえてくれそうな逸材が登場する。阪神JFのアイムユアーズで惜しくも2着に敗れた手塚厩舎が2戦2勝の素質馬アルフレードを送り込む。

 新馬→きんもくせい特別を連勝し、無敗でG1の大舞台にたどり着いた。520キロを超える雄大な馬体の持ち主だが、デビュー前から素質の片りんを見せていた。デビューの約1カ月前の8月31日。坂路で初めて追い切られると、いきなり4F50秒8~1F12秒0の好時計を叩き出した。

 その期待通りの走りをデビュー2戦で披露。中団で流れに乗ると、追い出してからはしっかり伸びて豪快に差し切った。2戦連続で上がり3Fは最速。前走は新潟で上がり3F32秒5の極上の切れ味を発揮した。混戦ムードの今年の2歳牡馬戦線なら、まとめて差し切れる能力を秘めている。

 大型馬だけに使われた上積みは大きい。1週前には古馬のオープン馬デュアルスウォードを2馬身追走して内から馬なりで併入。「相手も走らない馬じゃなかったし、おかしいな。アルフレードに追うように指示したぐらいだったんだが…」と手塚師も驚きを隠せない。

 「前走後に一息入れて体はひと回り成長している。馬体重は前走(520キロ)と前々走(530キロ)の間ぐらいかな。腰の甘さも解消されて、初戦のようにもたれることも今はない」

 指揮官が「まだ幼い面はある」と言うように折り合い面で不安は残るが、ここ2戦は前半3F通過が共に37秒台のスローペース。例年通り35秒台を切るハイペースになればレースはしやすそうだ。「稽古では折り合いがつくし今度はペースも速くなりそう。そんなに苦労することもないのでは。中団から後ろぐらいのところに付けられれば」とイメージを膨らませる。23回目のG1出走で悲願のビッグタイトルを狙う。

 ≪上げ潮ムード≫手塚厩舎のG1初挑戦は99年の阪神3歳牝馬S(当時)。ベルグチケットで7着だった。これまではアイムユアーズの阪神JF2着が最高着順だが、ほかにはアイルラヴァゲインで05年NHKマイルC、07年スプリンターズSの3着がある。ちなみにアイルラヴァゲインは短距離G1を主体に7回出走して堅実な成績を残している。今年はアイムユアーズのほかにマイネソルシエールでオークス12着、秋華賞9着。

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2011年12月13日のニュース