【エ女王杯】昨年圧巻!スノーフェアリー連覇へ本気

[ 2011年11月8日 06:00 ]

京都競馬場入りしたスノーフェアリーは馬房で英気を養う

 1年たっても印象は色あせない。昨年のスノーフェアリーは強かった。内を突き、一瞬のうちに突き抜けての圧勝。「ギアを上げた瞬間のスピードのケタが違った」とのムーアの言葉に誰もが納得した。連覇を狙う今年は先月31日に来日して、6日に京都競馬場入り。月曜朝は芝コースの感触を確かめた。見届けたダンロップ師は上機嫌だ。

 「輸送は非常に順調。京都には昨年の良い思い出があり、スノーフェアリーも昨年と変わらず良い状態と思います。本日は5ハロンの軽いキャンター。輸送の後の様子もよく、本日も問題なかったですよ」

 これが古馬となった風格か。昨年は9月の英セントレジャー4着から、2カ月の間隔をとっていた。それが今年は英チャンピオンSから中3週。ローテはキツいが、目下の充実ぶりには目を見張るものがある。

 昨年はここを勝った後、香港Cを勝利。あらためて底力を世界のファンにアピールした。その後、ドバイ遠征を目指すも右前脚を痛めて小休止。7月の復帰後は牡馬相手のG1で好勝負を演じている。ハイライトは凱旋門賞。3歳牝馬に先着を許しての3着だったが、直線でデットーリがムチを落とす不運があった。底力は欧州トップレベルだ。

 鞍上は昨年と同じくムーア。7月には落馬負傷で右上腕部と親指を骨折した。一時は復帰を危ぶまれたが9月30日から実戦復帰。今年も冷静沈着な手綱さばきを見せてくれるはずだ。

 今後の調整は「調教を行った後の馬の様子を見て翌日の調教内容を決定するので、その後の調教予定は未定」とダンロップ師。強行軍とあって慎重な姿勢を貫いている。月曜から来日しているあたり、意気込みは相当。日々、細心の注意を払って実戦へ。本気で連覇を狙っている。

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2011年11月8日のニュース