「ウインズ川崎」誕生 12月3日から中央の馬券発売

[ 2011年11月8日 06:00 ]

 JRAは7日、東京都港区の六本木事務所で会見を開き、神奈川県川崎市の川崎競馬場で、12月からJRA勝馬投票券の発売、払い戻しを行うと発表した。発売開始は12月3日の5回中山、6回阪神初日から。同競馬場内の1号スタンド、馬場内に計137の窓口を設け、JRAの全場、全レースの全式別を100円単位で発売。JRAの現行マークカードがそのまま使用される。降雪などにより代替開催となった場合は発売しない。払い戻しについてはJRA開催日に限定され、平日は行われない。ただし、川崎で購入した馬券は全国のJRA発売施設で払い戻しが可能。発売所の呼称は「ウインズ川崎」に決まった。

 地方競馬場でのJRAの馬券発売は既に盛岡、佐賀などで実施されているが、全場、全レースの発売は姫路(兵庫県)に次いで2例目。これまでは競馬開催日にJRAの職員が各発売場に派遣されていたが、今回は川崎競馬を主催する神奈川県川崎競馬組合に発売、払い戻しに関する全ての事務を委託する。

 川崎では大井競馬の場外発売を実施しているが、大井が土日も開催する場合は発売窓口を分けて中央と併売する予定。また、川崎競馬が土日に実施される場合は、第1レース発走を中央競馬の最終レース後に設定し、昼→夜のリレー形式で売り上げ拡大を狙う。

 JRAは昨年、新たに構築する共同投票システムによる中央、地方の相互発売拡大案を発表しているが、今回は従来の投票システムを活用した形。他場が追随するかについては各主催者の判断に委ねられており、今後の動向が注目される。

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2011年11月8日のニュース