「チャレンジレース」来年1月から7車立てで実施

[ 2011年10月21日 06:00 ]

 普通競輪(F2)で1日5レース行われている「チャレンジレース」(A級3班戦)が来年1月から7車立てで実施されることが20日、分かった。出場資格のあるA級3班選手の減少で9車立てを満たせなくなるため。既に競輪事業の意思決定機関、競輪最高会議でも承認されており、全国45競輪場での7車立て実施に向け大詰めの調整に入った。

 競輪界では選手の年金、退職金の引き下げが来年から実施される。来年から年金の受給を開始した場合、平均で月額約10万円から7万円の減額となる。そのため、駆け込みで引退する選手が急増。昨年は300人、今年は前半だけで110人の選手がバンクを去った。その大半がA級3班選手。引退選手はこれまで年間平均約170人(成績下位の強制引退含む)だったが、近年はそれを上回る勢いで、脚力の衰え始めた中堅、ベテラン選手の引退が年末にかけてさらに増える見込み。A級3班選手の確保が困難になることから、競輪関連団体は開催日数を極端に減らさない限り9車立ての維持はできないと判断、7車立て導入へ調整を進めていた。

 7車立てのレースは今年1月に小倉で導入されたミッドナイト競輪(インターネットのみ車券発売)で行われている。チャレンジレースの競走形態が変わることでファンの車券作戦にも影響しそうだ。

 ▽チャレンジレース 08年1月から始まったA級3班選手だけで争われるトーナメント。普通競輪(F2)の12レース中、主に前半5レースで行われ、A級3班からスタートする新人とA級での成績下位選手が対戦する。人気決着が多く、低配当レースとしても知られる。

続きを表示

2011年10月21日のニュース