【菊花賞】橋口師の感触大!08年“再現”なるか

[ 2011年10月21日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=20日】菊花賞。この響きはやはりいい。JRAはG1をつくり過ぎたが、菊は5大クラシックのラストでG1中のG1。しかも今年は3冠馬誕生の公算が大きい。栗東の井上は伏兵で2、3着に来そうな馬たちにアンテナを張った。感触文句なしはダノンマックインだ。

 厩舎に坂路トレーナー席から戻った橋口師は「穴人気しているね」と目を細めた。9戦目で未勝利脱出。今回が重賞初挑戦だが「まあ、ここ4戦で3勝もしているから」という勢いは確かに魅力。前走芝2400メートルの1000万特別勝ちでステイヤー資質も存分に示した。父ハーツクライ、母の父ノーザンテースト、祖母の父リアルシャダイ。耐久性に富むリアルシャダイの血がより濃く出ている。44歳のイケメン、阿南英一厩務員は「この前みたいな競馬は初めて。びっくりした」と相好を崩した。

 前走から中2週で3000メートル決戦に挑む。「勝った後もケロッとしている。食いがもの凄くいい。以前はイライラしていたが、今は馬がしっかりしてきた。まだヤンチャで完成途上だけどね」と続けた。少し怖がりで寂しがり屋。それでも勝負に行くと素直で馬群も平気。何より折り合いの心配がない。「相手は強い。前へ行ってどこまで粘ってくれるかでしょう」。08年菊花賞、1番人気オウケンブルースリの2着は15番人気フローテーションで馬単2万6980円。波乱演出の銀メダル激走は橋口厩舎所属馬だった。

続きを表示

2011年10月21日のニュース