【サマーナイトF】「泣くわけに…」王者・神山が涙のV

[ 2011年7月24日 06:00 ]

<サマーナイトF>優勝し、表彰式で涙ぐむ神山雄一郎

 王者・神山が涙のVだ。G2「東日本大震災被災地支援・第7回サマーナイトフェスティバル」の決勝戦は23日、愛媛・松山競輪場で行われ、神山雄一郎(43=栃木・61期)が追い込んで優勝、賞金640万円(副賞含む)を獲得した。

 G1優勝16回、通算取得賞金24億7125万円、競輪の数々の記録を自ら更新し続ける神山がまた1つ新たな勲章を手に入れた。武田豊樹、神山拓弥ら関東勢の仲間の手で宙に舞った神山は「本当にうれしい。G2(優勝)だから泣くわけにいかないけど…」と王者らしく冷静に振る舞って、多くのファンが待ち受ける表彰式に向かった。

 「長塚君が頑張ってくれたおかげです。うまく脚をためることができて余裕もあった」。優勝慣れした神山は笑顔でレースを振り返った。だが、ビッグレース(G2以上)優勝が05年9月の名古屋オールスター以来6年ぶりとあって、優勝を逃していた間の悔しい思いが胸の内に去来したのだろう。「今までの優勝とはいろいろな意味で違う」と語ると男泣き。「2連勝で優勝できるとは思ってなかった。自分はまだまだ完成を目指して頑張る…」。最後の目標(グランプリ優勝)達成まで向上心と気力は充実している。

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