【安田記念】疲労困ぱい…アパパネ“フラフラ”6着

[ 2011年6月6日 06:00 ]

<安田記念>6着に敗れたアパパネと蛯名騎手

 紅一点ながら堂々の1番人気に支持されたアパパネが、まさかの6着に完敗した。道中は中団インで距離をロスすることなくスムーズに追走。直線半ばで外へ持ち出されると一瞬グンと伸びたが、すぐに勢いが止まった。ヴィクトリアマイルでブエナビスタを完封した末脚は影を潜め、2、3着馬に内外から並ぶ間もなく抜き去られてしまった。

 「目に見えない疲れがあったのかもしれない。直線で追って、初めてフラフラした」。デビューから13戦全てで手綱を取ってきた蛯名は、これまでとは異なるパートナーの反応に困惑の表情。「ヴィクトリアマイルを目標にしていて、そこから中2週。牡馬相手というより(敗因は)ローテのきつさもある。最後は歩いて帰ってくるのもやっとという感じだった」と肩を落とした。

 国枝師も「表には見せないが、内面的な疲れがあるのかな」と蛯名と同じジャッジ。それでも「ぼろ負けしたわけじゃない。一息入れ、秋はエリザベス女王杯(11月13日、京都)になると思う」と前を向いた。放牧には出さずに厩舎でじっくりと静養し、史上初の牝馬G1完全制覇が懸かる秋の大一番に備える。

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2011年6月6日のニュース