【安田記念】有言実行&気遣い◎の南関名手

[ 2011年6月6日 06:00 ]

<安田記念>笑顔で握手を交わす戸崎騎手(左)と堀調教師

 98年4月に初騎乗初勝利、28歳で地方競馬のトップに立った戸崎。07年に南関211勝で2位と飛躍し、内田博がJRAに移籍した08年は公言通りリーディング奪取。周囲への感謝の気持ちとともに、騎乗馬を考えると「(タイトルを)獲らなければいけない立場」との強い責任感が大きな原動力となった。地方No・1トレーナーの船橋・川島正師は以前から「実力だけではなく、陰で支えるスタッフに気遣いをできる男でなければ主戦騎手にはできない」と話したが、戸崎はこの年から同厩舎の主戦も務め続けている。

 明るくはっきりとしていて、積極的な姿勢を競馬以外のシーンでも目にする機会が今春にあった。騎手仲間が一致協力した大震災の街頭募金。精力的に駆け回り、道行く人々にチャリティーイベントの告知チラシを配り、真剣な表情で声を掛ける姿は非常に印象的だった。

 ◆戸崎 圭太(とさき・けいた)1980年(昭55)7月8日、栃木県生まれの30歳。大井所属。地方通算1711勝。昨年まで3年連続で南関東リーディング、今年も118勝でトップ(勝利数はともに5日現在)。

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2011年6月6日のニュース