「芦毛物語」継承へ ナターレ状態は過去最高

[ 2011年5月6日 06:00 ]

牝馬S1・東京プリンセス賞制覇を狙う川崎のナターレ

地方競馬です!!

 昨冬、JRAで芦毛の2歳牝馬レーヴディソールが強いレースぶりで注目を集めていたのと同じ頃、川崎にも2連勝で頭角を現していた芦毛の牝馬がいた。それがクラウンCで牡馬陣を完封したナターレ(3=川崎・内田)。12日に大井で行われる東京プリンセス賞へは優勝候補筆頭として、新コンビ本橋騎手とともに重賞2勝目を狙いに行く。

 桜花賞の中止で予定を変更して臨んだクラウンC。ギリギリに仕上がった状態をどう維持するか苦慮しつつの出走だったが、先行馬に厳しい流れの中で唯一レースを最後まで引っ張り切った。内田師も「展開が厳しく先頭に立つのも早かったが、かわされずによく走った。勝負根性がある」と高く評価する。さらには進化の兆しも。「今までパドックは走る気あるの?ってくらいのんびりしていたけど、クラウンCのときから馬が変わった。自分からハミを取ってキビキビ歩いていたし、レースに対する前向きさが加わってピリッとしてきたね」。師の理想通りに上昇カーブを描きながらここまで来た。

 本番へ向け、7日の最終追い切りを残すのみ。中間の気配は抜群だ。「今までで一番いい状態。距離の心配はないし楽しみだよ」。師のリラックスした笑顔が愛馬の充実ぶりを物語る。JRAでストップした芦毛の物語を引き継ぐか注目だ。(秋田 麻由子)

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2011年5月6日のニュース