【NHKマイルC】アイヴィー抽選突破!無傷3連勝で戴冠だ

[ 2011年5月6日 06:00 ]

<NHKマイルC>咲き誇るつつじの横を歩くアイヴィーリーグ

 アイヴィーリーグが持ち前の強運をここでも発揮した。「9分の3」の抽選をくぐり抜けた。吉報を伝え聞いた中尾師は「やっぱりこの馬は凄いわ。本当に運が強い馬だね」とはじけるような笑顔だ。ここまでの歩みを見ればその強運ぶりがよく分かる。中尾師は驚きを交えて振り返った。

 「新馬戦はギリギリ間に合ったからね。体質が弱くて体力面で他の馬に追いついていなかったから。普通なら未勝利戦でデビューになるところだよ」

 デビュー戦は3月21日。現3歳世代の最後の新馬戦だったのだから、まさに滑り込みセーフ。そこで初勝利を飾ると、続く500万下も除外ラッシュの中、見事にゲートインを果たした。その運の強さを味方につけて、きっちり勝ち上がるのだから実力もある。前走は道中行きたがるシーンがありながら、勝負どころでは鋭く反応して抜け出し、そのまま押し切った。「内容が凄く良かったね。気が良過ぎるところがあるから距離もこれぐらいが合う。2戦ともやや重で時計面での心配はあるけどおそらく大丈夫でしょう」と師は勝ちっぷりを絶賛する。

 ここまで2戦2勝。特に前走は1600メートル戦完勝。マイル頂上決戦でもダークホースとなり得る存在だ。追い切り翌日は角馬場で体をほぐした。必要以上にテンションが上がることがなく疲れも見せていない。

 「状態は凄く良さそうだよ。1回、2回使っていくうちに馬が賢くなっている感じはするね」。キャリア3戦目でのG1挑戦。相手は一気に強化されるが、この馬には底を見せていない魅力がある。混戦ムードのマイルG1に楽しみな馬が現れた。

 ≪名門大学≫アイヴィーリーグとは、米国東部の世界的名門8大学の総称。ハーバード、イェール、コロンビア、プリンストン、ペンシルベニア大など。ツタ(アイビー)で覆われた校舎が多いから、などその由来には諸説ある

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2011年5月6日のニュース