【桜花賞】僚馬の無念背に…マルセリーナ豪脚一閃だ!

[ 2011年4月6日 06:00 ]

乗り運動をするマルセリーナ

 レーヴディソールの無念を晴らす!!牝馬クラシック第1弾「第71回桜花賞」に骨折で出走を断念したレーヴと同じ松田博厩舎から出走するマルセリーナ。2月のエルフィンS快勝後、じっくり調整されて本番に照準を合わせて来た。3戦2勝とキャリアは浅いが、敗れた相手は重賞を制した強力牡馬のみ。父ディープインパクト譲りの非凡な末脚で桜の舞台に堂々と殴り込む。

【桜花賞 データBOX 追い切り】

 最有力馬レーヴディソールの離脱はあったが、それでも松田博厩舎は2頭出し。その1頭マルセリーナは前走エルフィンS1着後、トライアルを使わずに本番へ臨む。その経緯を松田博師が説明する。

 「もちろんレースは使いたかったが、体が戻るのを見ながら調整してきた。トライアルのチューリップ賞を使うプランもあったが、使って細くなれば、回復を待って仕上げなければならないからな。今はしっかり戻っているし、本番へ向けて調整は予定通り、うまくいっている」

 462キロでデビューした馬体は2戦して456→448キロと使われるごとに減少。馬体の回復を考慮に入れて、陣営はじっくりと調整しながら本番に直行することを選択した。それでも2月中旬から緩めることなく、コースで入念に乗り込んでおり、仕上がりに不安はない様子だ。

 「馬房にいる馬を見てみれば分かる」と師に言われ、馬房をのぞくと、横になってすっかりリラックスムードのマルセリーナ。テンションが上がることもなく馬体もふっくら見せる。担当の大當助手は「なかなかつかみづらい性格の持ち主で、こちらも試行錯誤しながら調整している段階。それでもこれだけ走っている」と未知の魅力に期待。

 デビュー2戦目でいきなり牡馬相手のシンザン記念(3着)に挑戦したことからも、厩舎の期待の大きさがうかがえる。「入厩前から走ると聞いていたし、期待もしていたんだ。今は牡馬よりも牝馬の方が強い時代やからな」。ブエナビスタを育てた名伯楽の言葉には説得力がある。

 「使う度に上向いているし、直線の長い阪神の外回りコースも魅力」と師。最大の武器である上がり3F33秒台の切れ味を発揮して、レーヴの無念を晴らすつもりだ。

続きを表示

2011年4月6日のニュース