【桜花賞】サクラベル前走16着も悪癖解消なら…

[ 2011年4月6日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・5日=栗東】圧倒的1番人気が予想されたレーヴディソールの戦線離脱はトレセン内に大きな衝撃を与えた。「うちの馬にもチャンスがあるのでは?」。他陣営からの声が大きくなるのを坂田は取材しながら感じていた。

 調教スタンドで記者に囲まれた吉田隼の姿が見えた。新しくコンビを組むサクラベルの感触を確かめるため、栗東に駆けつけたのだ。吉田隼は「初めて乗る馬だから先生に“追い切りに乗せてください”とお願いしました。そしたら癖のある馬なので、前日から乗ってくれと言われまして…」と経緯を説明した。

 前走のフィリーズレビューは16着大敗。内にモタれる癖が出て実力を全く発揮できなかった。陣営は悪癖解消に向けて、この中間はテンションが上がりすぎないよう気をつけながら、角馬場で入念に調整。この日は角馬場で馬体をほぐした後、CWコースで軽快な動きを披露した。

 「思ったより落ち着いていました。一生懸命走る感じで、まだまだトモも背中も緩いところがあるけど、いいスピードがある」

 吉田隼は手応えをつかんだ様子。ただ追い切りで速い時計を出した時にどうか…とまだまだ手探りな部分はある。それでも以前から牧浦師が「まともに走ってくれさえすれば…」と力を込める素質馬。鞍上にもその乗り味から能力の高さが伝わったようだ。混戦ムードが高まってきた今回、前走大敗からの巻き返しがあるかも。坂田は本命馬選びに頭を悩ませていた。

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2011年4月6日のニュース