安全面を憂慮…桜花賞の首都圏場外発売なし 

[ 2011年4月6日 06:00 ]

 JRAは5日、今週末(9、10日)の開催から新潟競馬場と高崎場外で発売と払い戻し業務を再開すると発表した。新潟競馬場では阪神と小倉の全レース、高崎場外では同後半6レースに限定して発売。その他の東北、関東の24の事業所に関しては再開が見送られた。このため、G1再開となる桜花賞の首都圏での場外発売はなくなった。

 小畠薫理事は「首都圏のウインズや競馬場などについては、一部だけを開けるのは安全確保に支障があると判断した。開ける時には全部とはいかないまでも、できるだけ多く開けるのが安全。来週以降、徐々に再開していきたい」と、今後の状況を慎重に見極める方針を示した。

 また、30日から予定されていた1回新潟開催を1週間繰り上げて23日にスタートし、初日に福島牝馬S(芝外回り1800メートル)を移設。「JRAプレミアムレース」として実施される予定だった皐月賞から宝塚記念までのG1当日の最終レースと、新たに5月8日の新潟大賞典を加えた9レースを「被災地支援競走」とし、売得金の5%相当額を被災地支援のために拠出することも発表した。

 皐月賞の施行が予定されている23日からの2回東京開催については、引き続き実施に向けた準備を進めている段階。同理事は「最も重要なのは電力。節電の中での競馬となるだけに、被災地や一般の皆さんに迷惑をかけない形にしなければならない。省庁から具体的な指示はないが、25%程度の電力削減は必要だと考えている」と、徹底した節電策を施した上で開催する方針。なお、1回新潟、2回東京、3回京都の番組については、6日に発表される予定となっている。

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2011年4月6日のニュース