“異次元の末脚”レーヴディソール牝馬3冠の器

[ 2011年1月1日 06:00 ]

牝馬3冠獲得の期待がかかるレーヴディソール

 10年のアパパネに続き、2年連続の3冠牝馬誕生なるか。2011年牝馬クラシック戦線の主役は3戦3勝で2歳女王に輝いたレーヴディソールだ。破壊力満点の末脚は、同じ松田博厩舎の先輩牝馬ブエナビスタを思い起こさせる。

 レーヴディソールは2歳女王決定戦の阪神JFを完勝。最初の4Fが48秒5のスローペースの中、後方からきっちり抜け出してくるのだから地力が違った。上がり3F33秒台をマークしたのはこの馬だけ。福永は「直線では必ず伸びてくる馬なので、心配していなかった」と振り返れば、松田博師は「自信を持っていたから」と笑みを浮かべた。課題のスタートもこれまでの2戦と比べて速く、中団でスムーズに流れに乗れた。ケタ違いの脚力はもちろん、豊富なスタミナと持久力を兼ね備えている点も魅力。今年の牝馬クラシックの最有力候補だ。
 馬体だけを見ればやや非力な点は否めない。全体的に幼さが残り、顔立ちをみればとにかく愛らしい。松田博師が「とても競走馬とは思えん」と苦笑いしながらも、期待の大きさを隠さなかった。可愛い顔をしてレースに出走すれば他馬をまとめて豪快に差し切ってしまう。そのギャップがトレーナーを冗舌にさせるのかも。厩舎の大黒柱であるブエナビスタと並ぶ可能性についても「そうなればええわな」とトレーナーは将来性も含めて答えている。
 今後は順調にいけば、桜花賞トライアルから本番へのローテが濃厚だ。福永が「1つも取りこぼすことなくいきたいと思います」と話す逸材。牝馬3冠を成し遂げたアパパネに続き、2年連続で3冠馬誕生!?そう思えてしまうほどの大物感がこの馬にはある。

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2011年1月1日のニュース